高齢者虐待防止研修★不適切ケアを少なくすることが高齢者虐待予防

2018.11.29 Thursday セミナー・研修

11月12日(月)〜14日(水)の3日間、全職員を対象に「高齢者虐待防止研修」が7号館研修室で行われました。講師は職員総合教育研修室の柳田室長です。

 

高齢者虐待防止研修

 

今回は「不適切な言動」について考察しました。

要介護状態の方は、少なからず自分のことを他人の手に委ねるので、ご本人にはさまざまな葛藤があります。例えば、「申し訳ない」という思いからくる遠慮や、自分の思い通りにならないことへの不満などです。

 

そんな複雑な思いを抱えている方が多い中で、配慮に欠けた何気ないひと言や、必要だと思ってやった介助が「不適切なケア」に当たることがあります。

 

「何度も言ったでしょう」

「どうして出来ないの?」

「いい加減にして!」

「リハビリしないと寝たきりになるよ」

 

会話はご本人との関係性によるところも大きいので、これらの言葉が一概に「不適切なケア」とはなりませんが、自分が発した言葉を振り返り、

「もしかしたら相手を傷つけているかもしれない」

「不安にさせているかもしれない」

「追い詰めているかもしれない」

と考えることは必要です。

 

要介護になって身体の自由が利かなくなっても、その方が大切にしてきた思いやプライドは失われないものです。

それは認知症になっても同じです。

言葉は目に見える形はありませんが、時には目に見えるものより重いということを、心の片隅に置いておきたいものです。

 

高齢者虐待防止研修2

 

「みんなの介護アンケート」より(2018.10.26)

【ある介護職の経験をお持ちのご家族の方の意見】

「介護される側の母は、ヘルパーの"ためぐち”や馴れ合いの言葉使いが、少し不愉快だと言ったことがあります。『自分の孫世代なら若いので仕方がないけど、常識を知っているべき世代の人に言われるのは・・・』実母ながら面倒くさい人だな、と思いつつ、一理あるかもしれませんね。敬語とまで言わずとも、基本的には丁寧な言葉遣いが無難だと思います」

 

「親しき仲にも礼儀あり」で、利用者様と職員との人間関係を良好に保つためには、職員が利用者様の尊厳をしっかりと認識し、尊重することが何よりも大切です。敬語での会話の中でも、本音で話せる事もあります。お互い気持ちよくサービスを提供・利用できるように、介護の仕事をする方は、高齢者の方との会話をする際の言葉遣いを定期的に見直していく必要があります。

 

介護の現場は「十人十色」です。

介護の方法や関わり方は、ご家庭の事情や個々の都合で異なっていて、「こうあるべき」という正解が無いだけに、高齢者虐待に繋がらないよう、日頃の言動には気をつけたいものです。

研修★認知症の摂食嚥下と栄養

2018.11.16 Friday セミナー・研修

11月8日(木)、外部講師をお招きし、「認知症の摂食嚥下と栄養」の研修が行われました。

 

株式会社クリニコ_山初氏

講師は森永乳業グループ病態栄養部門 株式会社クリニコ様より、山初育子氏にお越しいただきました。

 

認知症高齢者の動向や、それに対する国の対策(「新オレンジプラン」※に基づいた「認知症カフェ」や「認知症サポーター」など)、認知症の原因や症状、認知症の方の食行動や食環境づくり、また摂食嚥下や栄養障害について学びました。

※「新オレンジプラン」とは、認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて平成27年に作られた国家戦略。認知症の人の意志が尊重され、出来る限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指すために、七つの柱(認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進など)が立てられている。

 

特に認知症の方の食行動について、掘り下げてご説明いただきました。

 

認知症の方の食事の問題として、

/べ始めることができない

⊃べ続けることができない

食べ方が以前と違う

があります。

 

それぞれの原因を見極めて、様々な工夫や対策が必要になります。

例えば・・・

●食器の並び替えを繰り返して食べようとしない場合は、「ワンプレート方式」に変える。

●むせて食べ続けることができない場合は、食べ物の形態を変える。

など。

 

エンジョイゼリーイチゴ味試食

飲み込みが不安な方、食欲のない方、十分な栄養が取れない方、ミキサー食の方に適した森永乳業様の栄養食品として、「エンジョイゼリー」を試食しました。10種類の味のバリエーションがあり、「口溶けなめらか」で「バランス良く栄養補給が出来る」ゼリーです。今回の試食はイチゴ味です。

 

エンジョイゼリー試食

美味しくて飲み込みやすく、現場の職員も興味を持っていただいた様子です。

 

パック入りなので、湯せんで溶かして再成型も出来るので、ごまペーストなどを混ぜたり盛り付けを工夫してアレンジレシピを増やせば、飽きの来ない献立作りに一役買いそうです。

 

ポチ+プラスV

その他に鉄・亜鉛を摂取できる「くだものの栄養+Fiber」3種や、ビタミン豊富な「ポチ+プラスV」も併せて試飲させていただきました。

 

認知症の方の食事について、沢山のことを学び、再確認できた研修でした。

山初様、ありがとうございました。

高齢者のスキンケア〜花王プロフェッショナル・サービス株式会社様〜

2018.11.05 Monday セミナー・研修

10月30日(火)、花王プロフェッショナル・サービス株式会社様より講師をお招きし、「高齢者のスキンケア」について研修が開催されました。皮膚が弱いと乾燥、かゆみ、かぶれ、そして褥瘡の原因となります。高齢者の弱い肌を守るためにどんなことをすると良いのでしょう?
講師は村元淳子氏。皮膚のしくみ、高齢者に効果的なスキンケア、具体的な商品名まで教えていただきました。村元淳子氏
まずは効果的なスキンケアを知るために、皮膚のしくみについて。
皮膚は<皮下組織><真皮><表皮>の3層でできています。合わせて2mmくらいしかありません。
さらに<表皮>の中のいちばん外にある<角層>が、皮膚のバリア機能の役割を持っています。わずか0.02mmとラップ2枚重ねた程度の薄さですが、大事なところです。表皮の細胞は28日周期で生まれ変わります。これをターンオーバーと言います。 皮膚の構造 健康な皮膚は、角層がうるおって、正しくターンオーバーされています。
高齢者はターンオーバーが42日ほどと言われています。長期間古い細胞が残るため、角層が厚くなり、かかとのように固くなります。
また、角層の細胞と細胞をつなぐ成分をセラミドといいますが、このセラミドによって肌のうるおいが保たれているそうです。加齢によって酵素が増えセラミドが壊れると、カサカサ肌になる、というのがわかっています。
肌の保湿にはセラミド入りのものが効果的だそうです。

高齢者のスキンケア 健康な皮膚を守るために、日常のスキンケアがとても大切となります。
肌は本来弱酸性です。お風呂の時にアルカリの洗浄剤を使っても、普通ならすぐに肌の状態は戻りますが、高齢者はなかなか弱酸性に戻らないそうです。そこで、そういった肌の負担を少なくするためにも、始めから弱酸性のボディソープを選びましょう。
なお、ベビー石鹸など赤ちゃん用のものは、赤ちゃん特有の汗・皮脂を多くとるために作られており、高齢者に使用すると必要以上に皮脂をとってしまいます。皮脂をとりすぎるとつっぱる原因になるので、使わないようにしましょう。
高齢者の洗い方は、泡で優しく洗い、40度以下のお湯でしっかりすすぎます。

弱酸性で洗おうお風呂にも入浴剤を入れましょう。おススメの入浴剤は?の質問に
「バブがおススメです。特に白く濁るタイプの方が保湿効果が高いです。そしてお風呂上り20分以内に保湿すると、更に効果的です」とのこと。

これは全年齢男女に共通するスキンケアなのではないでしょうか?とてもいいことを聞きました。

女子職員が真剣に聞いていたのが印象的です。
花王の商品には、入居者様にすぐに使える商品がたくさん出ています。泡で出る弱酸性のボディソープ、お風呂上りにはミルクローションなど、いずれもお肌に優しい商品です。カサカサしている、かゆみを訴えるという方のために使ってみたいなと思いました。
村元様、ありがとうございました。

研修★経腸栄養について〜株式会社クリニコ様

2018.10.27 Saturday セミナー・研修

近年、喀痰吸引や経管栄養の投与など、研修を受けた介護職員が医療行為を行えるようになりました。現在、サンタハウス弘前の介護職員も複数名研修を受けています。その予備知識として、10月23日(火)、株式会社クリニコ様より講師をお招きし、経腸栄養の基礎知識について学びました。

講師は、森永乳業グループ病態栄養部門 株式会社クリニコより、山初育子氏です。 山初育子氏 経腸栄養とは?
栄養補給方法のひとつです。胃や腸の消化吸収機能を使うので免疫能が維持されます。

栄養剤には水分濃度や形状が様々あり、選択できます。
入居者様の持っている病気に合わせて、たとえば腎疾患の人なら水分の少ない高濃度タイプを選びます。1日当たりの必要な水分量は、体重1圓△燭蝪械亜腺苅mlが基準です。つまり、体重50圓凌佑覆虧鵤ℓの水分が必要です。栄養剤は濃度が高くなると水分量が少なくなりますので、水分量を増やしたい方には低濃度タイプを選択します。
また、液状のものや半固形状のものなどがありますので、下痢の方には半固形のものを選びます。
最近はとろみ状のもの、おなかの中で半固形状になるものもあります。入居者様の状態に合わせて、最適なものを選びましょう。
経腸栄養研修 経腸栄養を使用すると下痢になる…と言われていますが、原因も話してくださいました。
下痢の原因は、栄養剤だけとは限りません。服用している薬の副作用であったり、ストレスも関係しています。
栄養剤の関連する下痢は、「投与速度が速い」「その人に合っていない(乳糖不耐性、食物繊維が多い等)栄養剤を使用している」「チューブ汚れなどで細菌汚染がある」などです。それぞれ、原因に応じた対処をしましょう。

ちなみに、薬の副作用により腸内バランスが崩れて下痢を生じた場合には、プロバイオティクスの投与が有効だそうです。クリニコさんでは「ビフィズス菌末BB536」という粉末が販売されていますが、整腸作用があり、腸内環境を良くすることで、感染症予防に役立っているとのこと。興味のある方はクリニコさんのホームページをご覧くださいm(__)m ビフィズス菌末BB536
現場の職員が特に気をつけることは、投与時の体調をよくみてあげることです。寝たきりですと逆流・嘔吐しやすいので、上半身は必ず起こし、投与が終わった後も1時間くらいは寝かせずそのままにします。そのほか、チューブとのセットができているか、投与中の体調はどうか、などみていきます。

この他にも経腸栄養に関する知識をたくさん教えてくださいました。
山初様、ありがとうございました。

研修★認知症の心理行動症状への対応

2018.10.16 Tuesday セミナー・研修

10月15日(月)、16日(火)に職員総合研修室にて全職員を対象に「認知症の心理行動症状への対応」の研修が行われました。講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。

研修_認知症の心理行動症状への対応

前半は「BPSD対応」についての講義、後半は「ユマニチュード」の対応例について映像で学びました。

 

「BPSD」って何でしょう?

 

Behavioral(行動の)and Psychological(心理上の) Symptoms(症状)of Dementia(認知症)

の略で、「行動心理症状」のことです。

具体的には、アルツハイマー型認知症の症状である精神症状や異常な問題行動、抑うつ、自発性低下、妄想、幻覚、徘徊、興奮などを指します。それには段階があり、認知機能の障害の程度と経過年数によって移っていきます。認知症

 

認知症の方を介護するのは大変ですが、認知症の方と介護者の関係や、接する際のポイントを理解することで、今まで手こずっていたこともスムーズにこなせるかもしれません。

 

例えば、認知症の方の側にその要因(認知機能障害度や生活史の個人差、身体的健康度、居住環境など)

がそれぞれあるように、介護する側にもそれぞれ要因(BPSDの理解度、介護者の性格、負担感や肯定感など)があり、それらを満遍なく見渡して理解を深めれば、BPSDが起きた時に原因や対応策を見つけやすくなるのではないでしょうか?

 

【認知症の人に接するポイント】

●自尊心を大切にし、認知症の人が誇りを失わないような言葉かけを

●なるべく認知症の人の話や移行に合わせる

●できることまで手を貸さないようにする

●過去の記憶を大切にしてあげる会話や語りかけを

●一度に2つ以上の事は言わずに、短い言葉で具体的にゆっくり話す

●叱る、禁止する、説得する、は逆効果

 

さらに、ユマニチュードの四つの基本(仝る ∀辰靴ける 触れる のつ)を繰り返し、おだやかに前向きに、行動を制止せず、気持ちに沿って対応できれば理想的ですね。

 

認知症ケアは大変で根気が要ります。

ちょっとしたテクニックをマスターすることで、相手の気持ちを尊重しながら、気持ちよく行動してもらうことも可能です。

少しでも笑顔でいられる時間を増やして欲しいと思います。

研修★職場で出来る腰痛予防〜介護業務で働く人へ〜

2018.10.11 Thursday セミナー・研修

10月10日(水)と11日(木)に全職員を対象に腰痛予防の研修が行われました。講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。

 

腰痛症は、ほとんどの人が一生に一度は経験するものと言われていて、介護職員の悩みの一つでもあります。日頃から予防できるよう原因と対策を学びました。

 

腰痛の原因の一つは、「無理な力」です。

それには毎日の生活での「姿勢」と「動作」が大きく関係しています。

体重70kgの人が、お辞儀をするだけで、腰には250kgの負担がかかるそうです!姿勢を意識するだけで、だいぶ腰への負担を減らすことが出来るんです。

日常生活で当てはめると・・・

掃除

 

掃除機をかける時は前かがみにならないよう、大きな範囲でかけずに細かく前後に動かす。

 

 

洗濯

 

洗濯ものは少しずつ分けて運ぶ。物干し竿・ロープは低い位置に設置。

 

など、出来ること、ちょっとしたとを意識するだけで負担を減らすことが出来ます。

 

後半は、映像を見ながら全員で腰痛予防のストレッチです。

 

ストレッチ_下腿三頭筋ストレッチ_下腿三頭筋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下腿三頭筋のストレッチ

 

ストレッチ_大腿外側・臀部・腹部

大腿外側・臀部・腹部のストレッチ

 

ストレッチ_体側

体側のストレッチ

 

ストレッチ_上半身

上半身のストレッチ

 

腰痛体操は、無理をして行うものではありません。

身体とゆっくり対話していくつもりで、

ゝこ擇法´気長に 5せちよく
続けていきましょう!

研修☆新入職員6か月目研修

2018.10.04 Thursday セミナー・研修

10月3日(水)に「新入職員6か月目研修」が行われ、今年4月に入職した新入職員が参加しました。

これまでのもようはこちら(1ヶ月目研修 3ヶ月目研修)でご覧いただけます。

前半はコミュニケーションについてのグループワークで、講師は職員総合教育研修室の長谷川万利子さんです。

「カタルタ」カード

 

今回やるのは“「カタルタ」カード”。

様々な接続詞などが書かれた「語るための」カードをめくり、書かれた言葉で自己紹介や他己紹介を展開していきます。大喜利みたいですね。

 

 

 

カタルタで自己紹介普段使わないワードでうまく話をまとめるのに苦戦していましたが、思わぬエピソードを引き出すきっかけになり、無難に収まりがちな自己紹介が盛り上がりました。

 

コミュニケーションで大事なのは、一方的ではない双方向のキャッチボールです。相手に投げて、自分が受け取る。相手の意見に同意できなくても、話の内容を受け入れ、相手がそう思っている、ということを受け入れることが大事です。

 


後半はそれぞれの職務・業務経験を踏まえた上での振り返り、目標と意思を再確認するためのグループワークです。

講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。

 

入職から6か月が過ぎ、だいぶ仕事や環境に慣れてきたであろうこのタイミングで、モチベーショングラフを作ってもらいました。

モチベーショングラフ

自分の知識や技術を活かして頑張ろう→ご利用者様に対する支援のあり方に疑問を持つ→トイレ介助時、ご利用者様が職員の中から私を指名してくれる→他ユニットの手伝いをする際、何もやり方を教えてもらえずただ怒鳴られる→給料が上がった(試用期間が終わった)→何かユニットで始める際、リーダーから相談される様になった→行事やイベントのやり方に疑問を持つ

理想的なユニットケアを意識しながら頑張っている職員さんなだけに、現状に違和感を覚えることも出てきているようです。先輩からの信頼も育まれているようなので、どんどん前向きに意見交換して頑張ってほしいです。

 

モチベーショングラフ

色々覚えるので精一杯→段々覚えてきた。出来る事も増えた。他の職員の様に素早くこなせるようになりたい→異動してきた職員が先に夜勤業務を覚えるため、夜勤開始が一ヶ月延びた。早く夜勤がしたい→5人体制での勤務で疲労困憊。一人で日勤はやりたくない→6人体制に戻った。異動してきた職員がベテランなので技術を見て勉強したい

環境面での問題がダイレクトにモチベーションに響いていたようですが、改善されたので前向きに頑張って下さい!

 

振り返り・自己目標発表

 

それぞれの現場で日々悩みながらも確実に一歩一歩成長していますので、困った時は抱え込まずに周りの人を頼って相談して欲しいです。よいコミュニケーションで円滑な職場をつくりましょう!

管理者研修★虐待防止 そのケア「やむを得ない」で許される?

2018.09.25 Tuesday セミナー・研修

9月20日(木)と21日(金)の二日間、入職3〜5年目の職員を対象に虐待防止の管理者研修が行われました。 講師は職員総合教育研修室室長の柳田一男氏です。

 

二つのテーマについてグループワークを行いました。一つ目は

「安全のために行う場合の身体拘束は虐待にあたらない」

このことについてどう思うか。

管理者研修グループワーク

いろんな意見が出ました。

「命に関わらないのであれば、『安全のため』という言葉で許されるものではない」

「虐待と捉えられる可能性があるので、必要な場合は家族の同意を得た上で行う」

「認知症の方の場合、話しても分からず、倒れて怪我をすることもあり、拘束することはある。全て虐待と言われるとどうすればいいかわからない」など。

 

「緊急やむを得ない」(切迫性・非代替性・一時性の3要件を全て満たす)場合を除き身体拘束は禁止されています。身体拘束を行う場合は手続き(施設全体の意思決定であることを明確にする、ご本人やご家族様の理解を得る、記録する)が必要です。身体拘束をしないで済むためのご利用者様に対する個別ケアの見当も必要で、管理者研修グループワーク場合によっては組織的な改革が必要にもなります。

 

仮に家族の同意が得られたとしても、それがあればいつでも身体拘束が許されるわけではありません。また、命に関わる場合は身体拘束せざるを得ない、など状況に合わせて慎重な判断が必要です。奥が深いテーマです。

 

二つ目は

いくつかの事例について、仕方がないとして行うのはどう思うか?

いくつかご紹介すると、

○めやにがたまっている、爪が伸びている、ひげが伸びているなどのケアの質が保たれないのは仕方がない

「爪切りは入浴後にホール担当者にお願いするのが理想的だが、ホールと風呂を一人で見る時もあり、風呂場で切ることも」

「仕方がないでは片付けられない」管理者研修グループワーク_ポシェット

などの意見が出ました。効率を考えるのも大事ですが、ゆとりをもって質の良いケアが出来る体制も重要です。

「爪切りはウエストポーチで常備してます」

という職員も。エプロンのポケットに入れている方もいました。いいアイディアはどんどん情報交換するといいですね。

 

○職員を呼んでもすぐに来てくれないことが何度もある

これについてはみなさん良くあるようでした。

「実際よくある」

「優先順位をつけて対応している」

「動ける方は注意が必要」

など。

「着替え中に何度もナースコールを鳴らされ困ることがある」

という声もありましたが、例えば「今から着替えるからちょっと待って下さいね」と一声掛けることで、待つ側も安心できるかもしれません。

職員の申し送りやコミュニケーションも大事ですね。

 

現場でのちょっとした疑問を意見交換することで気付きのあったグループワークでした。

管理者研修グループワーク

研修★日常に取り入れたいリハビリテーション・レク活動

2018.09.12 Wednesday セミナー・研修

9月10日(月)と11日(火)に「日常に取り入れたいリハビリテーション・レク活動」の研修が7号館研修室で行われました。講師は職員総合教育研修室の柳田一男室長です。

 

日々行われているレクリエーションについて、その必要性や目的別のバリエーションなどについて、動画を交えながら学びました。

 

様々なレクリエーションはそれぞれに目的があり、必要性を理解して行い、高齢者の方々に楽しんで頂くのが理想的です。

レクリエーションを行う必要性

・身体を適度に動かすことで身体機能の維持・向上を図る

脳の活性化

・人とのコミュニケーションの活発化や生きがい創出でQOL(生活の質)の向上

 

目的別に分類すると、例えば以下のような感じになります。

【脳を使うレクリエーション】レクリエーション折り紙

●手先や指先を使うレクリエーション:

物作り/折り紙/おはじきやビー玉、お手玉/塗り絵/指を使った体操や遊び

●クイズ・脳トレ

しりとり/なぞなぞなどの言葉遊び/かるた・百人一首/トランプ

 

【身体を動かすレクリエーション】

ジェスチャーゲーム/風船を使ったゲーム/じゃんけん/グーパー運動/ラジオ体操/歌

 

【リラックスするためのレクリエーション】

マッサージ/音楽を流す/動物と触れ合う

 

かるたや百人一首は、「耳で聞く」「判断する」「探す」「手を伸ばす」と瞬時にいろんな感覚が必要になるのでいいレクリエーションですね。身体を動かすものについては、リハビリにも効果的でストレス解消にも役立ちます。

 

レクリエーションもただ実施すればいいのではなく、高齢者に楽しんでもらうためのポイント(個人戦を避ける、敬意を忘れない、本人の意志を尊重するなど)にも配慮する必要があります。

 

上記のほかにもバラエティに富んだレクリエーションが多数あり、資料配布されました。

利用者様に楽しんで頂けるよう、考えた研修でした。

 

管理者研修★クレームの事例と対応

2018.09.05 Wednesday セミナー・研修

8月28日(火)と29日(水)に管理者を対象に、7号館研修室にて「クレームの事例と対応」の研修が行われました。講師は職員総合研修室の柳田室長です。今回はクレームが発生するメカニズムを理解し、介護現場でのクレームへの理想的な対応を学びました。

 

利用者様やご家族様にとって、予期せぬ出来事が起きて、施設側の対応が足りないと捉えられた場合、あるいは要望そのものを無視したり放置した場合、クレームに発展することが考えられます。場合によっては感情的なやり取りに発展し、事実関係とは無関係に感情的な展開を迎えることもあり得ます。というのも、「怒り」は時に「望むべき方向に進むための原動力」にもなり、「信念を貫くための強いモチベーション」にもなり得ます。そうなった場合に、お互いが感情的になっても何も解決しません。

 

では、どんな時に人は「怒る」のでしょうか?怒り 男女

 

「思い通りにならないから」、「(すぐバレる)嘘をつかれるから」、「ふとしたことで積年の恨みが噴出するから」・・・まぁ、色々出てくるとは思いますが、分析すると、

.灰鵐肇蹇璽覺兇鮗困Δら

⊆尊感情が失われるから

ポイントはこの二つだそうです。

 

コントロール感を失うと、コントロール出来ないその現象に対し、不安や恐れを感じ、防御反応として「怒り」を表し、クレームになります。そして、失礼な扱いを受けたり、大切にされなかったりするともう一つのポイントの「自尊感情(自分を大切に思う気持ち)」が傷つきます。

この「怒りのプロセス」を理解することで、ちょっとしたことから発展する介護現場のクレームを減らすことが出来ると考えます。

 

クレーム

とはいえ、クレームを無くすことは難しいです。そこで求められるのが対応の仕方です。

「素早く真摯な初期対応」、「話をよく聴き理解する(傾聴)」、「不快な思いをさせたことへの心からの謝罪」、「対応方法を言葉で表現し伝える」、「事業所全体で約束を守る」などを徹底することで、信頼関係を深めることが出来ます。

 

参加した管理者によると、「要望があった場合は初期対応を徹底しているのでクレームに至らない」との事でした。まさに初期対応が出来ていて素晴らしいと思います。「利用者様が何も言わない」=「満足している」というわけではなく、我慢しきれなくなった時に大きなクレームとして言う場合もある、ということを考えると、日頃のコミュニケーションを気にかけることはとても大事ですね。


苦情・相談受付体制図

介護保険制度では、「利用者保護」の観点から、利用者様が提供された介護サービスに不満のある場合は、苦情を申し立てることが出来ます。介護サービス事業者、市区町村の保険者、都道府県、国民健康保険団体連合会の各主体がそれに対応することが位置づけられています。様々な立ち位置での受付が可能なので活用して頂き、大きなクレームに発展する前に解決するのが望ましいですね。

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